8月24日(水)午後、東洋大学(東京都文京区)文学部主催、国際交流プログラムの一環として、創作かるた講座を実施しました。
対象は6名、フランス(ベルギー人)とベトナムから来日したばかりの留学生2名と文学部の日本人学生4名でした。午後1時から3時50分までの約3時間を使い、ベルギー・ベトナム・日本の3ヶ国を題材としたかるたを創りました。
題材を決定
まず、題材を一人一人がネットで調べ、プレゼン。留学生提案の題材は、ベルギーチョコレートやベトナムのバイク・ラッシュ。日本については、各自の出身地にある題材が選ばれましtた。千葉のディズニーランド、東京の東京タワー、広島の原爆ドームそして、宮城の伊達正宗です。人物・食べ物、交通事情に遊園地、ランドマークと、6枚とはいえ、多彩な題材が提案されました。
読み句を英語や日本語で作り、絵札を完成
その後、各自が発表した題材の読み句を作り、最後にマーカーや色鉛筆で絵札を完成させました。読句はまず、英語で作り、留学生には日本語でも読み句を作ってもらいました。日本人は英語の読み句を作るのに忙しかったため、題材名を日本語の読み句としました。絵札の左上には、英語の読み句最初のアルファベットが、そして右上には、日本語の読み句頭字のひらがなが記入されています。
完成後、大学の先生方に、優れた札を選んでいただく間、生徒たちには、平安時代に生まれた貝合わせ遊びを体験してもらいました。
ミニかるた大会
いよいよ、自分たちで作った札を使っての試合です。試合を3ゲーム実施。1ゲーム目は英語で、2ゲーム目は日本語と進みました。最後のゲームは、少し難しくしようと、日英2言語の読み句をランダムに読み上げる方法を取りました。実際に読み上げられるまで、どちらの言語で読まれるかわらかない、緊張感のあるゲームができました。
参加した大学生の声
参加した大学生6名から、以下のような声が寄せられました。実に楽しく学び多い体験となったことがわかります。
「ベトナムにはかるた遊びが無いので、エキサイティングな経験になった」「かるたをいろいろな言語で作れることに、びっくりした」(ベトナム人留学生)
「絵を描くのは苦手だけど、かるた創りは面白かった」(ベルギー人留学生)
「とても楽しかったです!またやりたいです。たくさんの国にカルタを広めてください!」(文学部教育学科4年)
「自分で(かるたを)作るという経験がなかったので、新しい事ができて楽しかったのと、大変勉強になりました」「留学生の方とも、言語を気にしない交流ができて、非常に嬉しかったです」 (文学部日本文学文化学科生4年)
「全体的に見て、貝合わせが盛り上がりました!日本人でも初めてやったので貴重でした。」とても楽しかったです!英語の勉強にもなりました。」(文学部日本文学文化学科生2年)
「自分のかるたを考えて作ったことで、かるたに愛着がわきました。チーム戦も楽しかったです。」(文学部教育学科4年)
担当教員の声
「現在、文科省が盛んに言っております、教科横断型の学習であり、まさにアクティブラー
ニングのよい例として参考にさせて頂きました。 留学生をはじめ、本学の学生たちも、大変満
足して帰っていきました。特に、教育学科の学生2名は、教員採用試験も一次は合格して
おり、将来、教員になったときに、大変参考になる活動だったと思います。」
今後
これをきっかけに、日本各地の大学で学ぶ留学生と一緒に「200ヶ国創作かるた」プロジェクトを進めていきたいなと思います。
- 東洋大学
- かるたの創り方をプレゼン
- 各題材をリサーチ
- まず読句を作り、その後に絵札を完成
- 平安時代に始まる、貝覆いを体験
- 完成した札、力作ぞろいです
- 完成後にミニかるた大会
- 原爆ドーム
- ベルギーチョコレートの札
- 東京ディズニーランドの札
- 伊達政宗の札
- ベトナムのラッシュアワーの札
- 東京タワーの札